CLUBMANには前期・中期・後期とありますが、それぞれで見た目や仕様が異なります。
そこで今回は、ぱっと見で分かるフロントグリルについて調べてみました。
- 前期 1969〜
前期、CLUBMANの登場は1969年 998cc
特徴は
・シルバーのラインが全てにあること
・エンブレムがmk3のエンブレムを縦に伸ばしたような形
私のエステートも1973年式なのでギリギリ前期になります。しかし、エンジンは1100ccでした。南アフリカは事情が少し違います…
・1275GTの場合
上下に1本ずつシルバーのラインが入っており専用のGTエンブレムがサイドに取り付けられています
GT系統のグリルは1969年〜1975年までが前期の様です。
・エンブレムの位置
GTのエンブレム位置がカタログによって若干違う事が分かりました。生産時の職人によって違うのでしょうか…
LSなどオーストラリア仕様エンブレムも赤色だった様です
最近、前期のエンブレムはミニスペアーズから再販されました。
35000円位で売ってますね
無くならないうちに確保しておいた方がいいかもです。
- 中期1974〜1975・1976〜
この辺りに入ると排気量が998から1098になった頃でしょう
グリルも前期モノと後期モノが入り混じってきます。生産時、在庫の関係でしょうか?
・中期初期 1974〜1975
縦長エンブレム&前期モノグリル
中々お目にかかる事のない1100のエンブレムがサイドについていたりします。
・中期後半 1976〜
内装も革張りムキムキシートからモケットシートになっています。
中期での1275GTでは既にGTエンブレムは無くなっています。
縦長エンブレム&シルバーラインが全てのものが75年まで使用されて
レイランド+MINI&シルバーラインが真ん中のみが76年〜77年まで使用された様です。
インコさんはご自身でリプロを制作していました。
よく出来ています。(真ん中の十字&文字)
右:ホンモノ
左:リプロ
リプロは黒が艶消しでエンボス加工
文字の光沢も違います
当時物を保存出来るのでいいですね
- 後期1977〜
この頃になるとエステートではサイドの木目モールがデカールへ変わった時期でもあります。
また中期ごろから使われ始めた後期グリルが使われています
真ん中のみにシルバーライン
それにつながるような形のエンブレム
1275GTもこちらのグリルに統一されていますね
しかし専用のグリルサイドエンブレムのGTがついていません・・・・
車体サイドのデカールのみですね。
どのカタログを見てもこの頃になるとGTエンブレムはありません。
レイランドのみのエンブレムが後期からは使われ始めたそうです。
また、メンバーからの情報で後期のエンブレムにはセンターに折り目がついている事が分かりました。中期のレイランドマーク+miniには折り目はありません。中々奥が深いですね
HL 1981〜1982
最後のクラブマン顔は年式的にEL Mini HL Estateでしょう
HLの時代からは「CLUBMAN」の文字も消えています。
これ以降のカタログからはエステートも無くなりました。
フロントグリルは後期のシルバーラインが真ん中に、エンブレムが変更され、オースチンのモノが付いていますね
- 各国の違い
クラブマンは本国イギリスの他に
・南アフリカ
・オーストラリア
でも生産されていました。各国ではバン・GT・GTS・LS・S・E など
様々な種類が登場しています。
・南アフリカ
GTSは1275GTと同じ配色の様です
1275Eは資料から見るに後期辺りの年式からの登場でしょうか
前期や後期の特徴に特段変わりはありませんが、
南アフリカの特徴は反射板が付いている事ですね。
最初にも述べたように、南アフリカでは前期からエンジンは1100ccの様です。
そもそも、エステートに限ってはアフリカでの製造はそんなに多くはありません。
南アフリカの記事で書いた様にエンジンブロックも違うモノを使用しているので、生産国によってはこの前期、中期、後期の分け方は難しいですね
・オーストラリア
前期のこちらのグリルはとても興味深いです
赤エンブレム&Sバッチ&フォグランプ付きです。
左上のグリルは加工されている可能性があります
VANは外ヒンジ&三角窓&ドアノブがサニトラと同一部品(の可能性)と突っ込みどころ満載です
各国でのノックダウン生産されていた個体については年式関係なく後期でも前期のモノを使っていたりと色々あるようで…キリがないらしいです。
この記事も未完全な情報が多いので今後追加情報があれば更新していきます。